子どもたちにとって、自分の家のように思える場所を目指す「泉が丘小子どもの家」

2021(令和3)年度より放課後児童クラブの運営主体を法人化した宇都宮市。年々増加する利用児童数に対して、効果的・効率的にサービスを提供することをねらいとした取り組みが始まっています。子育て世帯にとって人気の泉が丘エリアにおいても、放課後児童クラブの利用児童数は年々増加傾向にあり、新体制のもとで進む放課後の子どもの居場所づくりに注目です。

今回は「宇都宮市立泉が丘小学校」に併設されている「泉が丘小子どもの家」を訪ね、令和3年度より主任を務める植松 励(うえまつ れい)さんに事業内容や利用状況、子育てをするうえでの地域の魅力についてもお話を伺いました。

「泉が丘小子どもの家」主任の植松さん
「泉が丘小子どもの家」主任の植松さん

約70名の子どもたちが一緒に過ごす「泉が丘小子どもの家」

――まず「泉が丘小子どもの家」の事業内容及び概要について教えてください。

植松さん:「子どもの家」というのはいわゆる学童保育のことで、放課後や学校の長期休業期間中にお子さんたちをお預かりしています。「泉が丘小子どもの家」は、2021(令和3)年度からシダックスグループ(https://www.shidax.co.jp/)で公立学童保育施設・児童館の受託運営を行うシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社で事業を請け負うことになり、新しい体制のもとで運営しています。

宇都宮市には小学校区ごとに「子どもの家」があり、学校の敷地内やコミュニティセンターなどに計66ヵ所ありますが、昨年度からそのうち約28校をシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社で運営することになりました。

整った体制で、子ども達が安心して過ごせる「泉が丘小子どもの家」
整った体制で、子ども達が安心して過ごせる「泉が丘小子どもの家」

変わったこととしては、これまで4名だった職員の人数が常時5〜6名体制になりました。また職員が急に休むことになっても運営できるよう会社として応援を出せるような体制も整えました。職員の人数が増えたことによって、保護者や子どもたちにとっても安心ですし、こちらとしてもより手厚い支援ができるようになったかなと思っています。

現在、「泉が丘小子どもの家」でお預かりしているお子さんは約70名で、年々人数が増えています。活動場所は「泉が丘小学校」の体育館の1階にあり、メインの教室と少し離れた場所にはサブ教室もあります。また校庭で遊んだり、雨天の場合はコミュニティセンターの軒下にあるスペースを使って縄跳びやボール遊びをしたりして過ごしています。

雨でも体を動かして過ごせる、コミュニティセンター軒下のスペース
雨でも体を動かして過ごせる、コミュニティセンター軒下のスペース

徹底した対策で、安心して過ごせる居場所作り

――お子さんたちは普段どのように過ごしているのでしょうか。1日の流れなどについてお聞かせください。

植松さん:時間割をご覧いただくと1日の流れがよく分かるかと思いますが、まず学校が終わって「子どもの家」に着いたら、荷物を置いて校庭に遊びに行きます。その後15時30分から順におやつの時間になるのですが、密になってしまうのを避けるため学年ごとに時間をずらして3部制にしています。

徹底したコロナ対策が施されている
徹底したコロナ対策が施されている

コロナ禍でなければ、みんなで楽しくおやつを食べたいのですが、何かあってからでは子どもも保護者の方もつらい思いをしてしまうので、今はおやつの時間もしゃべらないように黙食しています。

そのあとは室内で過ごす時間になるのですが、宿題をする子は宿題などをし、遊びたい子は遊んでも良いよと。強制して何かをやらせるのではなくて、あくまで自主性をもって取り組めるようにしています。

だいたい18時頃には保護者の方がお迎えに来るので、それまでに片付けをして、18時から19時の間は静かに過ごす読書の時間にしています。

校庭やコミュニティセンターを利用して行われる地域のお祭りに参加

子どもが元気に遊びまわる校庭
子どもが元気に遊びまわる校庭

――普段の活動以外にイベントなどがあればお聞かせください。

植松さん:例年、泉が丘地区では地域の夏祭りや秋祭りが学校の校庭やコミュニティセンターを利用して行われているそうなんですが、昨年は「秋フェス2021」が行われて、子どもたちと一緒に参加させていただきました。おやつを食べたり、ゲームに参加させてもらったり。実行委員の方々が工夫して開催してくださったので、とっても楽しいイベントでした。

安全を考えるうえで地域の方の目があるという利点

――泉が丘小・中学校や地域の施設と同じ敷地内にありますが、連携した活動やメリットとして感じることなどはありますか?

植松さん:「子どもの家」は独立した建物(独立棟)で運営されている場所が多いのですが、「泉が丘小子どもの家」は小学校とつながっているので、いざというときも先生たちとすぐに連絡が取り合えるのは私たちにとって大変助かる部分です。

地域に見守られて過ごせる空間となっている
地域に見守られて過ごせる空間となっている

また同じ建物内に「泉が丘地域コミュニティセンター」があり、地域の方もたくさん利用される場所なので、子どもたちの安全を考えるうえでも地域の方の目があるというのは利点だと思っています。

地域の方は子どもたちの姿を見かけるといつも挨拶してくれるので、こちらも大きな声で元気に挨拶しようと子どもたちに伝えています。地域の方との交流が自然と生まれる良い場所だと思います。

「大きな会社が運営してくれるので安心」と保護者の声

――運営主体が変わって保護者やお子さんたちからどのような声がありましたか?

植松さん:主任も変わったので、保護者の方の中には戸惑っていらっしゃる方もいると思いますが、以前実施したアンケートでは「大きな会社が運営してくれるので、安心して子どもを預けられる」とか「先生の人数が増えたから安心」といった回答をいただきました。

また、シダックスで運営するようになってから、これまで施設ごとに異なっていた制度やルールのようなものを統一して分かりやすくしようといったことに取り組んでいます。「泉が丘小子どもの家」にも色々な制度やルールがあったようですが、一度それらを白紙にしたところから、ひとつひとつ取り組んでいます。

自分の家のように思ってもらえる「第2の我が家」を目指して

――どのような居場所づくりを目指しているか考えをお聞かせください。

植松さん:一番は子どもたちにとって自分の家のように思ってもらえる「第2の我が家」となることを目指しています。また保護者の方にとっても安心してお子さんたちを預けられる場所になればと思っています。

第2の我が家として、落ち着いて過ごせる「泉が丘小子どもの家」
第2の我が家として、落ち着いて過ごせる「泉が丘小子どもの家」

私はどちらかと言うと、怒るのが苦手で大きい声を出すのも嫌なのですが、ただ甘やかすのではなくて、先ほどお話しした挨拶をすることなど、子ども達が自主的に取り組めるように、けじめのようなものを芯として持っていて欲しいなと思っているので、まわりにいる経験豊富な職員の方たちと一緒に、より良い居場所づくりをしていきたいと思っています。

子育てに関する情報交換や共有しやすいのが魅力のひとつ

――泉が丘エリアの子育て環境の魅力をお聞かせください。

植松さん:「泉が丘小学校」は市内でも有数の児童数の多い大規模校として知られていますが、泉が丘は子育てをするご家族が多い地域なので、まわりに子どもが多いということが子どもたちにとっても保護者にとってもメリットになっていると思います。例えば保護者の方にとっては、地域の子ども会の活動も盛んなので、色々な人と出会ったり話したりする機会もあって、子育てやその他のことについても情報交換や共有がしやすいのは魅力のひとつだと思います。あとはやはり、行事が盛んなのも魅力ですね。

子どもたちにとっては、遊ぶ友だちがまわりにたくさんいるということがシンプルですがとても良いところかなと思います。

泉が丘小子どもの家

施設長 : 植松 励 さん
所在地 : 栃木県宇都宮市泉が丘7丁目12-14
電話番号: 028-660-0797
URL:https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/shogaigakushu/1012031/1006548.html
※この情報は2022(令和4)年4月時点のものです。