大学と連携した12年間の教育活動を行う「宇都宮大学共同教育学部附属小学校」/近藤校長先生・佐藤副校長先生
1874(明治7)年に創立された「類似師範学校」の附属小学校を前身とする「宇都宮大学共同教育学部附属小学校」は、県内唯一の大学附属小学校だ。幼稚園から中学校まで12年という連続性と、大学教授の知見を活かした教育活動を特徴としている。幼稚園から小学校、また小学校から中学校に上がるとき、多くの児童生徒が連絡入学するという。今回は同校を訪ね、宇都宮大学共同教育学部との連携した教育内容や文化施設が充実する学校周辺エリアの魅力など、幅広くお話しをうかがった。
2024(令和6)年に150周年を迎えた「宇都宮大学共同教育学部附属小学校」
——まずは、「宇都宮大学共同教育学部附属小学校」の概要からお聞かせください。
佐藤副校長先生:本校は、1874(明治7)年に栃木師範の附属小学校として設置され、「宇都宮大学学芸学部附属宝木小学校」と「宇都宮大学学芸学部附属松原小学校」の統合を経て現在に至る、歴史と伝統のある学校です。昨年、2024(令和6)年には150周年を迎えました。栃木県内で唯一の大学附属小学校として、幼稚園、小学校、中学校という12年間の学びの連続性と「宇都宮大学」との連携を特徴としています。
佐藤副校長先生:また、「宇都宮大学共同教育学部」は、「群馬大学」とも連携しており、両大学において双方向遠隔メディアシステムを使った授業を行うことにより、より幅広く質の高い教育が受けられます。本校の正式名称である「宇都宮大学共同教育学部附属小学校」の“共同”というのは、この「群馬大学」と提携していることに由来します。
大学教授の知見を教育に取り入れるほか、教育実習生との交流も充実
——力を入れている研究・教育について教えていただけますか?
佐藤副校長先生:本校が目指しているのは、“社会の変化に対応し、未来を創り出す、たくましい子ども”の育成です。子どもたちには、“学びをつなげる力、かかわり合う力、やり遂げようとする力”を身につけてほしいと考えおり、小学校の6年間は、学びに向かう集団づくりということで、“高め合う集団づくり、認め合う集団づくり”等を掲げ、“集団”での学び・生活に力を入れています。研究と実習が柱になっており、子どもたちの自主性を高める教育活動に力を入れています。
佐藤副校長先生:本学園は幼稚園から中学校までの12年間を大学教授の知見のもとで連携し、教育活動に取り組んでいます。13教科の部会ごとに大学の教授を交えて月に1回程度、研究会を開いています。教育現場における実践と教授の知見が常に往還し、研究を深めていることも特徴のひとつに挙げられると思います。
佐藤副校長先生:“子どもたちが学校生活で感じる”という意味においての宇都宮大学共同教育学部との連携では、100名近くの教育実習生が5、6人ずつ各クラスに入り、担任とともに授業をつくっています。実習が終盤になってくると、実習生が考えたゲームで子どもたちと遊ぶという一体型の教育実習を実施します。他にも、教職大学院の院生や、「宇都宮大学」の国際学部の留学生に授業を提供するなどしており、大学・大学院で学びを深めている方に門戸を開いています。
宇都宮大学共同教育学部と連携した教育で、自己表現力や探求心を磨く子どもたち
——通われている子どもたちの様子について聞かせてください
佐藤副校長先生:赴任してきた教員に、子どもたちに対する印象を聞いてみたことがあります。自分の意見や考えを他者に伝えるときの組み立てが論理的で、さらに自己を表現する力に長けている。そして、いろいろなことに対する探究心が強く、グループ活動や話し合い活動に積極的に取り組みながら考えを深めているということが印象的だったそうです。
——では、保護者の方についてはいかがですか?
佐藤副校長先生:PTAをはじめ、学校運営に関して積極的な方が多く、たとえば防犯・防災についてのご協力や、公開研究発表会が開かれるときに受付・誘導・接待を担当してくださいます。「宇大附属小ふれあいフェスタ(FFF)」もPTAの主催で開かれます。また、つい先日も、PTAの有志によって組織された「おやじの会」の方が、倉庫の修理や、枝木を切ってくださったりしたばかりです。
——お話にあった「宇大附属小ふれあいフェスタ(FFF)」についてですが、子どもや教員以外の参加も可能ですか?
佐藤副校長先生:地域に開かれたイベントですので、もちろんご参加いただけます。特別支援学校の児童が手掛けた作品の展示、中学校の吹奏楽部による演奏、PTAのなかに組織されたクラブも参加します。規模の大きなイベントで、この日は学校全体が盛り上がります。
恵まれた教育環境が魅力の宇都宮市桜エリア
——地域の方々と協働して取り組まれていることはありますか?
佐藤副校長先生:本校のすぐ近くに「足利銀行」の本店があるのですが、街や社会について学ぶとき、見学をお願いすることがあります。また、「栃木県立美術館」、「栃木県立博物館」も近いため、ゲストティーチャーとして学芸員の方を招いたり、子どもたちが興味を持ちそうな資料のアドバイスをいただくこともあります。日々の業務で忙しいにも関わらず、我々の教育活動にご協力いただけるというのは、本当にありがたいですね。

——最後になりますが、宇都宮市桜とその周辺エリアの魅力、またこのエリアで子育てをする上で考えられるメリットを教えていだけますか?
佐藤副校長先生:子育て・教育施設が充実していることや、「栃木県立博物館」、「栃木県美術館」などの公共施設があること、また桜の名所でもある「桜美公園」や「八幡山公園」も徒歩圏内にあります。本校から徒歩5分ほどの距離ある「桜美公園」は、自然を学べる身近なスポットです。
他にも、医療施設の充実や、子どものたちの通学手段のひとつ「宇都宮ライトレール」があるなど交通アクセスについても充実しており、いろいろな面で優れていると思います。

宇都宮大学共同教育学部附属小学校
校長 近藤秀人先生
副校長 佐藤綾子先生
所在地:栃木県宇都宮市松原1丁目7番38号
電話番号:028-621-2291
URL:http://www.edu.utsunomiya-u.ac.jp/fsight/elementaryschool/
※この情報は2025(令和7)年9月時点のものです。
