宇都宮元今泉エリアガイドUTSUNOMIYA-MOTOIMAIZUMI

再開発とLRT開通の活気に近接し、住環境が整った元今泉エリア

「宇都宮二荒山神社」の門前町として発展してきた宇都宮市

栃木県中部に位置する宇都宮市は栃木県の県庁所在地で、北関東最大の人口を持つ都市。ルーツは第16代仁徳天皇の時代と伝わる「宇都宮二荒山神社」の門前町として発展し、江戸時代には城下町としても栄えた。

長い歴史を持つ「宇都宮二荒山神社」
長い歴史を持つ「宇都宮二荒山神社」

戦後は工業も盛んになり、1984(昭和59)年には先端技術産業を中核とした街づくりを促進し、研究開発施設など各種産業基盤の事業整備等の推進を通じて、地域経済の振興と向上を目指すことを目的としている「テクノポリス」の指定都市とされた。この影響もあってか、1989(平成元)年には「作新学院大学 清原キャンパス」や「帝京大学 宇都宮キャンパス」など教育機関がエリア内に立て続けに開設されることになった。

現在も「東京」駅まで60分圏内という地の利と恵まれた自然を併せ持つ街として、成長を続けている。

他市区町村から人々が集まる地域拠点

宇都宮市が行った市政に対する世論調査の結果によると、第55回(2022(令和4)年度)調査では「宇都宮市が好きですか。それとも嫌いですか。」という項目に対し、92.5%が「好き」または「どちらかといえば好き」と回答している。

また、「宇都宮市の好きだと思うところをあげてください」という質問に対する回答については、「買い物など日常生活の便利さ」や「自然環境の良さ」が上位にあがる中、最も多かった回答は「自然災害の少なさ」であった。治安についても近年、特殊詐欺や住宅対象盗難、自動車盗などの重要視される犯罪も減少傾向が続いており、宇都宮市の治安対策が進んでいることがうかがえる。

「宇都宮市の好きだと思うところをあげてください」に対する回答(引用:「第55回(令和4年度)市政に関する世論調査」)
「宇都宮市の好きだと思うところをあげてください」に対する回答(引用:「第55回(令和4年度)市政に関する世論調査」)

自然災害や治安について、安心できる要素があることが、市民が自分たちの街を「好き」と回答する理由になっているのだろう。

「共働き子育てしやすい街ランキング」総合編 全国2位

宇都宮市は全国トップクラスの子育て環境を目指し、妊娠、出産、子育てまで切れ目のない子育て支援を進めている。2024(令和6)年2月には地域ぐるみで子どもを育てるため「宮っこを守り・育てる都市宣言」を行った。

宇都宮市の「こども医療費助成制度」は18歳まで対象で、こども医療費受給資格者証と健康保険証を提示すれば、自己負担分の窓口払いが基本的に不要となる。2022(令和4)年には子育て支援アプリ「宮っこ子育てアプリ」の配信が始まり、幼児健康診査の予約もアプリでできるようになった。

「宮っこ子育てアプリ」ホーム画面などの様子(引用:宇都宮市HP)
「宮っこ子育てアプリ」ホーム画面などの様子(引用:宇都宮市HP)

このような取り組みもあり2023(令和5)年の「共働き子育てしやすい街ランキング」では総合で2位、「共働き支援」分野1位を獲得した。とくに認可保育所への入りやすさや認可保育園の園庭保有率の高さ、通年の待機児童ゼロ達成、学童保育の充実が評価されている。

実際、宇都宮市の保育所等待機児童数は2017(平成29)年度以降ゼロを維持し続けている。また、宇都宮市ではほぼすべての市立小学校で「子どもの家」として放課後児童クラブを運営しており、乳幼児とその保護者を対象にした遊びと交流の場の提供も行っている。

栃木県の拠点として栄える宇都宮市中央地域

2019(平成31)年に策定された『第3次宇都宮市都市計画マスタープラン』では地域の特性を踏まえた街づくりを行うため、市域を5地域に区分し地域別構想を示した。なかでも中央地域は「宇都宮」駅や「宇都宮市役所」、「栃木県庁」がある宇都宮市、栃木県の政治・行政・経済・文化の中心地だ。「宇都宮」駅と「東武宇都宮」駅の間を中心にショッピング施設も集まり、多くの人々が行きかう。

「Utsunomiya Terrace(ウツノミヤテラス)」
「Utsunomiya Terrace(ウツノミヤテラス)」

宇都宮市では中央地域の将来イメージを「都市の顔として魅力・風格、多様な機能を備えた賑わいある都心づくりとその周辺を囲む緑豊かな居住環境づくり」とし、「宇都宮」駅の駅前広場や歩行者デッキの整備、中心市街地での再開発などを進めることとしている。

この計画に基づき「宇都宮」駅の東口では宇都宮駅東口地区整備事業が行われた。2021(令和3)年には「宇都宮脳脊髄センター・シンフォニー病院」が開院、2022(令和4)年にはショッピング施設やホテルなどが入る「Utsunomiya Terrace(ウツノミヤテラス)」とコンベンションセンター「ライトキューブ宇都宮」、交流広場「宮みらいライトヒル」がオープンしている。

LRT「宇都宮駅東口」停留場
LRT「宇都宮駅東口」停留場

また、2023(令和5)年8月には「宇都宮駅東口」停留場から「芳賀・高根沢工業団地」停留場を結ぶ宇都宮LRTライトラインが開通し、ショッピングモール「ベルモール」をはじめ、「栃木県グリーンスタジアム」や「清原工業団地」などへのアクセスが大幅に向上した。現在、LRTの「宇都宮駅東口」停留場から「宇都宮」駅を横断して「栃木県教育会館」までの延伸や「宇都宮」駅西口の再開発も検討されており、今後のさらなる利便性向上も期待できる。

再開発とLRT開通の活気に近接し、住環境が整った元今泉エリア

宇都宮市中央地区の東部は、宇都宮駅東口の再開発やLRTの開通で活気のあふれるエリアで、元今泉はその活気に近い住宅地区として注目が集まる街だ。「宇都宮」駅は東北新幹線のほか、JR宇都宮線、JR日光線などが乗り入れる交通の拠点となっており、交通アクセスの利便性は極めて高い。

東北新幹線も停車する「宇都宮」駅
東北新幹線も停車する「宇都宮」駅

周辺にはスーパーマーケット「ヨークベニマル 宇都宮テラス店」をはじめ100円均一ショップや家電量販店も入る「Utsunomiya Terrace(ウツノミヤテラス)」のほか、「宇都宮パセオ」や「トナリエ 宇都宮」など多彩なショッピング施設が集まる。シネマコンプレックスや天然温泉もあるショッピングモール「ベルモール」も近い。夏にはプールが開設され、噴水やイチョウ並木も美しい「駅東公園」も広がり、潤いのある街並みにも恵まれている。

ショッピングセンター「ベルモール」
ショッピングセンター「ベルモール」

子育て環境がよい宇都宮市内でも、暮らしの利便性と緑豊かな環境を併せ持つ元今泉エリアは住まいの場としても魅力が多い街と言えるだろう。

再開発とLRT開通の活気に近接し、住環境が整った元今泉エリア
所在地:栃木県宇都宮市 

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