石の蔵
JR「宇都宮駅」から徒歩15分、東塙田の田川の近くに佇む「石の蔵」。ひと際目を引く素敵な外観は、大谷石で作られた築70年の倉庫だった建物。以前は、砂糖や小麦粉などの食品業務用倉庫として使用されていたが、時の流れによりその役目を終えた。ひっそりと眠っていた蔵は、現代の作家、クリエイターたちの手によって蘇り、創作和食の店として2001(平成13)年にオープンした。
宇都宮市西部の大谷町で産出される大谷石は、かつて宇都宮城の改修や旧帝国ホテルで使われた名石。今も宇都宮の町並みには大谷石の蔵が見られるが、ここまで大きな建物は市内でもめずらしく貴重なもの。店内は広く、メインダイニングを中心に、個室やカフェラウンジ、セレクトショップを併設する。
中に入ると、ここでしか出会えないハイセンスな空間が広がる。6mもの高い天井や、手彫りの豊かな表情を見せる大谷石の壁に、クリエイターが織りなす作品が彩りを添える。ダイニングのシンボルとなっている「光の柱」は、巨大な一枚すきの和紙を使用、他にも木の家具、瓢箪の照明などが置かれ、モダンな空間を演出している。
こちらで味わえるのは、栃木の大地が育てた旬の食材を使った創作和食だ。和食をベースとし、料理長の「遊び心」を織り込んだ創意工夫に富んだ料理が楽しめる。季節感を大切にランチ、ディナー、特別プランと多彩なメニューを揃える。
ランチは一部ビュッフェ形式を取り入れたコースで、前菜と甘味はビュッフェで好きなものを取るスタイル。メインは7種類の料理から一品を選び、つくりたてをテーブルで提供する。外観、内観とも素敵で、大切な食事や記念日に利用したい、とっておきのお店だ。
石の蔵
所在地:栃木県宇都宮市東塙田2-8-8
電話番号:028-622-5488
営業時間:11:30~14:30、17:30~22:30(カフェ11:30~17:30)
定休日:なし
https://ishi-no-kura.jp/